動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか | |
福岡伸一 木楽舎 2009-02-17 売り上げランキング : 89 おすすめ平均 一気に読ませる魅力がある本 生体や生態系は、非線形非平衡開放系における動的な秩序構造としてとらえられる。 心地よさだけでは 危ういかもしれないと思いながら Amazonで詳しく見る by G-Tools |
生命とは何か、という事を真剣に考えさせられる本です。
実は、以前紹介した『生物と無生物のあいだ』も、福岡さんの著書です。
この本を読むと、「全体とは、個々の総和以上の何かである」という、ホーリズム的な思想を科学的に受け入れられる気がします。
生物学は、高校以来触れていないけど、やっぱり「生命を考える」ってステキだな、って思います。
物理学が個々の物体の動きを捉えようとする学問ならば、
生物学は全体から個々の物質の動きを理解しようとする学問。
経済学だと、ミクロとマクロに対応するのかもね。
とはいっても、現代のマクロ経済学は、全てミクロ的なモデルを基礎に持っているので、物理学的。
生物学的な経済学って、作れないのかな?
と、これは経済学を学んでいる人間の発想ですね。笑
この本の素晴らしいところは、生物学の最前線の研究までをも分かりやすく説明した上で、そこに著者自らの見方が表現されている事。
生物学の教科書にあるような、事実の羅列・暗記とは無縁で、「見方」が前面に押し出されてるのが良い。
生物学が専門ではない人にオススメの本です。
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