2009年1月16日金曜日

『本を読む本』M.J.アドラー/C.V.ドーレン

本を読む本 (講談社学術文庫)本を読む本 (講談社学術文庫)
Mortimer J. Adler Charles Van Doren 外山 滋比古

講談社 1997-10
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本をどのようにして読むべきか、について書かれた本です。

昔この本の存在を知った時、

「いつも本読む時間が無い無いって大変なのに、

何で本の読み方に関する本を読むために時間を使わなきゃならないんだ?」

って思ってましたが、

いざ読んでみると素晴らしい。

本を上手く読み飛ばす方法なんかも書いてあって、

将来、本が効率的に読めるようになるための投資になりました。

著者は読書を、

  • 初級読書:個々の言葉の意味を理解し、文脈を作り上げる事
  • 点検読書:一定の時間内で、内容をある程度拾って把握する事
  • 分析読書:能動的な読書を通じて、本の内容を消化する事
  • シントピカル読書:他の書物と比較しながら、目の前の本を位置づけること

の4つのレベルに分けて、どのレベルで読むかを考えて読むべきだと主張しています。

僕にとっては、毎回本を読む最初に点検読書を行い、分析読書に値するかどうかを検討する、

という感覚が新しかったです。

一冊一冊読んでると相当に時間がかかるし、

しかも、ある程度飛ばし読みしながらでも主題が理解できればいい場合も多いので。

そうすると、飛ばし読みされた著者の方には可愛そうな気もするけど、

多くの人の主張・考え方の概要に、短時間で効率的に触れる事ができますね。

本をよく読む人ほど、一度は目を通すと良いと思われる本です。

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