2008年12月6日土曜日

『良い経済学 悪い経済学』 ポール・クルーグマン

世の中の経済に関する主張が、あまりにも経済学の基礎から離れている、という問題意識に基いて書かれた本です。

世の中、法律については法律の専門家が、技術については理系の専門家が、という風に、重要な役割は専門家が引き受ける事が多いのですが、経済だけは無知の人が動かしている。

世の中には「俗流経済学」が蔓延っていて、正しい経済学に基く結論が無視されつつある、といった感じでしょうか。

具体的には、「国際競争力」というような表現ですかね。
新興国の台頭によって、先進国の国際競争力が低下しつつある

などといった話は、正統派経済学の理論に反します。

なんだけど、それを誰もが当たり前のように信じているっていう…。笑

「経済学部なのに知らなかったの~?」は笑い話ですが、国のトップが間違えれば笑えません。

でも、皆が俗論を信じちゃってるから、正しい理論が間違っているように認識されるという…。

三面等価の原則とか、簡単なM-Fモデルの触りを知っているだけで、世の中にある「間違った理論」に気づけます。

勉強は…3~5時間もあれば十分かな。笑

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